アメリカでFTXという大手暗号資産取引所が経営破綻しました。
負債総額は最大で500億ドル、今のレートで7兆円にもなる暗号資産業界で最大規模の経営破綻です。
FTXが破綻したことで現在、取引をしていた顧客の暗号資産の一部が、引き出せない状況になってます。
本来取引所が破綻したというだけだったら、取引をしていた顧客の暗号資産にはなんの問題もないはずです。
しかしFTXは顧客から預かった資産の一部を関連会社に融資していたのではないかということを指摘されています。
このニュースを見て、暗号資産をめぐるビジネスはまだまだ透明性が低く、リスクが高いと感じた人も多いと思います。
暗号資産は新しい資産のため、他の投資商品に比べて投資家保護の観点があいまいになっているのは気になる点です。
今回の記事では、暗号資産の安全性も含めて、投資の対象としての難易度の高さをまとめてみます。
私が暗号資産の投資の難易度の高さを感じる点は以下の通りです。
・今回の件も含めて安全性に疑問がある
・得られた利益に対して税金が高い
・資産の値動きが激しい
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在約1,700万円ほどを運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
暗号資産を取り扱う会社の安全性に疑問がある

暗号資産の多くは、ブロックチェーンという技術を用いることで偽造や不正ができない安全な資産のはずです。
ただし今回のように、暗号資産を取引している会社に問題があっては意味がありません。
日本国内でも多くの暗号資産の交換所があります。
国内の取引所では、顧客の資産を他の投資に回したりということはないとは思いますが、過去に暗号資産の流出騒ぎがあったりして、安全性を高めている段階です。
また、暗号資産はまだ新しい技術のため、法律が追いついておらず投資家保護の観点で不安が残ります。
暗号資産で得られた利益に対する税金が高い

暗号資産で得られた利益は、株式の譲渡益にかかる税金などと異なり雑所得に換算されます。
雑所得は累進課税で最大45%(その他に住民税もかかります)の税金がかかります。
もちろん45%の税金がかかる場合、大きな利益がでている人だと思いますが、株式の譲渡益に対する分離課税である約20%に比べるとかなり不利です。
日本でも暗号資産の税制を株式と同じようにするべきだという意見が出ていますが、新しいものに対して拒否反応が強い国ですから、税制がすぐに変わるとは考えにくいです。
また今回のようなニュースが出れば、暗号資産に対するイメージは悪くなるので減税を支持する国民も少なくなるはずです。
暗号資産の値動きが激しい

暗号資産の値動きは、投機目的の売買の影響でなかなか安定しません。
これだけ値動きが激しい資産は、長期保有して値上がりを待つという投資には不向きに感じます。
値動きが激しいとどうしても暗号資産の価値が暴落した時に、不安になってしまい売りたくなってしまいます。
ちなみに私は、ギャンブル自体は好きなので短期の売買は面白そうに思いますが、上記で書いたように税金面での不利から手を出しづらいと感じています。
私の暗号資産へのスタンス

最後に繰り返しになりますが、私が暗号資産の投資の難易度の高さを感じる点は以下の通りです。
・今回の件も含めて安全性に疑問がある
・得られた利益に対して税金が高い
・資産の値動きが激しい
また株式や不動産と異なりゼロサムゲームである点も、私が投資としてあまり魅力を感じない理由になっています。

今回は投資として説明してきましたが、ゼロサムゲームである暗号資産への投資は、本来投機として考えるべきです。
ただし、暗号資産が当初の目的である仮想通貨として広く流通し、国の発行する通貨と同じように使えるようになれば、躊躇なく使用するつもりです。
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