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eMAXIS Slimシリーズが信託報酬引き下げ(たわらシリーズに対抗)

先日たわらノーロードシリーズが4月7日付けで、信託報酬の引き下げを行うという発表がありました。

この発表を受け、eMAXIS Slimシリーズも信託報酬引き下げの発表をおこないました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』 信託報酬率の引き下げを実施

今回の引き下げで、多くのファンドがたわらシリーズと同じ信託報酬まで引き下げられてます。

特に、多くのインデックス投資家に支持されてる全世界株式(オール・カントリー)は、たわら全世界株式よりも実質的な信託報酬が安くなってます。

にしぐち

インデックスファンドのコスト競争は、年0.001%以下を争う段階に入ってます。
投資家としてはありがたいことですが、厳しい戦いをですね。

今回は、たわらシリーズとの比較、特に全世界株式のコストがどうなっているかを見ていきます。

ちなみにどちらのシリーズを積み立てた方が良いか、
・常に対抗値下げしてくれる姿勢
・ファンドの規模

などを加味すると、eMAXIS Slimシリーズの積立をオススメします。

目次

この記事の著者

にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在1,300万円弱を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています

今回の引き下げで、たわらシリーズと同じコストに

今回引き下げが発表されたインデックスファンドは、以下の通りです。

信託報酬(旧)信託報酬(5月11日以降)
先進国株式0.1023%0.09889%
新興国株式0.1870%0.1859%
全世界株式(オール・カントリー)0.1144%0.1133%
全世界株式(除く日本)0.1144%0.1133%
全世界株式(3地域均等型)0.1144%0.1133%
バランス(8資産均等型)0.154%0.143%
国内株式(日経平均)0.154%0.143%
国内株式(TOPIX)0.154%0.143%

このグラフの中で、たわらシリーズが値下げを発表したファンドと被るのが、太字で書いた
・先進国
・新興国
・全世界株式(オール・カントリー)
・バランス(8資産均等型)
・国内株式(日経平均)

の5つのファンドとなってます。

残りのファンドは、Slimシリーズ内の整合性を保つために引き下げたと思われます。

いずれのファンドも、たわらシリーズの信託報酬と全く同じ信託報酬です。

たわらノーロード(4月7日以降)eMAIXS Slim(5月11日以降)
先進国0.09889%0.09889%
新興国0.1859%0.1859%
全世界株式0.1133%0.1133%
バランス(8資産均等型)0.143%0.143%
日経0.143%0.143%

まさに追随値下げですね。

全世界株式はSlimの方が安い(その差0.00005%)

全て同じ信託報酬と書きましたが、全世界株式のクラスではeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(以下オルカン)の方が、わずかながら安くなります。

オルカンはファンドの純資産総額が5,000億円を超えた部分の信託報酬が引き下げられます。
そのため実質的な信託報酬が現時点で0.11325%となり、たわら全世界株式の0.1133%を下回ることになります。

ただし2つのファンドの信託報酬の差は、わずか0.00005%です。

これは1000万円投資したとしても、年間で5円の違いがでるだけです。

にしぐち

正直ここまでくると、どちらでもいいような気もしますね(笑)

それでもオルカンの方が、最安値のファンドの地位を取り戻したことには変わりありません。

オルカンは多くのインデックス投資家に支持されている大人気のファンドです。

今回の値下げは、多くの投資家にとって良いニュースだと思います。

ただし条件次第では、たわら全世界株式の方が安くなる

最安値の地位を再び奪われた、たわら全世界株式ですが、特定の条件下では実質的なコストがオルカン以下になります。

その条件がSBI証券で投資をすることです。

SBI証券では投資信託の保有数に応じて、ポイントの還元をしてくれる投信マイレージサービスがあります。

このサービスの付与率が、

・たわら全世界株式 0.05%
・オルカン 0.042%

となってます。

→ 投信マイレージサービスポイント付与率一覧

そのためこの付与率を考慮すると、実質的な信託報酬は以下のようになります。

実質的な信託報酬
たわら全世界株式0.0633%
オルカン0.07125%

0.01%を下回るわずかの差ですが、投信マイレージサービスを加味すれば、たわら全世界株式の方が安くなります。

ただしこの条件はSBI証券のサービスに依存してます。

SBI証券が将来、投信マイレージサービスを改悪してしまえば意味がありません。

実際に同じようなサービスをしていた楽天証券は、ポイントサービスを改悪してしまいました。

たわら全世界株式を購入する場合、SBI証券をどこまで信じられるかもポイントになります。

ちなみに投信マイレージサービスを利用した場合は、先進国株式のクラスもたわらに軍配が上がります。
・たわら先進国株式 0.4889%
・Slim先進国株式 0.06239%

まとめ:これまでの値下げや規模を考えると、Slimシリーズの積立が無難

ここまで今回値下げを発表したSlimシリーズと、たわらシリーズを比べてきました。

2つのシリーズを比べると
・多くのファンドが同じ信託報酬
・全世界株式はわずかにオルカンが安い
・SBI証券なら、たわらの方が安いクラスがある(全世界、先進国)

という結果でした。

ただし上でも書きましたが、インデックスファンドのコスト競争は極限まで達しており、年0.001%以下を争う段階に入ってます。

信託報酬0.001%の差といえば、1,000万円運用していても年間100円の違いでしかありません。

この程度の違いなら、正直どちらのシリーズを積み立てても投資成績に差はないです。

それでもどちらがオススメかといわれれば、Slimシリーズの方でしょうか。

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたって目指し続ける」と表明しています。

これまでも競合ファンドの信託報酬の引き下げや、低コストファンドの設定に対して対抗値下げを繰り返してきました。

この表明を信じれば、今後もSlimシリーズは最安値のファンドであり続けてくれるはずです。

・常に対抗値下げしてくれる姿勢
・ファンドの規模

などを加味して、eMAXIS Slimシリーズを積み立てた方が無難だと思います。

Slimシリーズを積み立てると決めたら、多くの投資家が支持している
・米国株式(S&P500)
・全世界株式(オール・カントリー)

・先進国株式
のいずれかを積み立てれば問題ないでしょう。

もちろん、メインの証券口座がSBI証券の場合は、たわらシリーズを選ぶのもいい選択肢だと思います。

にしぐち

私も来年の新NISAでオルカンか、たわら全世界株式どちらを積み立てるかまだ迷ってます。

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