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「たわらノーロード」シリーズの信託報酬が引き下げ(Slimシリーズに対抗)

アセットマネジメントOneが提供するインデックスファンド「たわらノーロード」シリーズが、2023年4月7日から一部ファンドの信託報酬を引き下げると発表しました。

これにより全世界株式、先進国株式など売れ筋のクラスで、1番人気のSlimシリーズよりも信託報酬の低いファンドとなりました。

→ 「たわらノーロード」一部ファンドの信託報酬率を業界最低水準に引き下げ

今回の発表は、来年から始まる新NISAを意識したものに違いありません。

多くの投資家は、一度積立設定を行った後はファンドの乗り換えをせずに、ほったらかしで投資をするはずです。
新NISA開始直後にシェアを奪えなければ、ファンドの成長は見込めません。

今後たわらシリーズのみならず、インデックスファンドを提供している各社の熾烈な競争が続きそうです。

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この記事の著者

にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在1,300万円弱を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています

たわらノーロードシリーズの主要ファンドが値下げ

今回引き下げが発表されたインデックスファンドは、以下の通りです。

信託報酬(旧)信託報酬(4月7日以降)
先進国株式0.10989%0.09889%
新興国株式0.374%0.1859%
全世界株式0.132%0.1133%
日経2250.187%0.143%
バランス(8資産均等型)0.154%0.143%
バランス(堅実型)0.242%0.143%
バランス(標準型)0.242%0.143%
バランス(積極型)0.242%0.143%
いずれも税込後

米国株式(S&P500)に関しては、3月30日に新規で設定されます。(こちらの信託報酬も0.09372%で最低水準です)

この中で注目なのが、全世界株式と先進国株式のクラスだと思います。

たわら全世界株式がオルカンより割安に

今回1番重要なポイントは、全世界株式の値下げです。

全世界株式は、有名なeMAIXS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のほぼ1強状態でした。

先日発表されたファンドオブザイヤー2022年でも1位を獲得し、規模、知名度ともにトップクラスのインデックスファンドです。

今回たわら全世界株式が値下げしたことで、1強であるオール・カントリー(以下オルカン)よりも信託報酬が安くなりました。

信託報酬
たわらノーロード 全世界株式0.1133%
eMAXIS Slim 全世界株式0.1144%
信託報酬はいずれも税込後

0.0011%の差とはいえ、オルカンよりも安いコストになってます。

ただしオルカンも純資産額が1,000億円を超えた部分の信託報酬が、0.1133%なので、2つのファンドのコスト差は本当にわずかです。

また、たわら全世界株式はSBI証券の投信マイレージの付与率を加味すると、さらに有利なコスト差になります。

→ 投信マイレージサービスポイント付与率一覧

信託報酬
たわら全世界株式0.0633%
eMAXIS Slim 全世界株式0.0724%

とにかくコストを少しでも下げたいという人にとって、たわら全世界株式は有力な選択肢になりました。

ただし、たわら全世界株式は、ファンドの知名度と規模が足りないという弱点があります。

例えばオルカンはインデックス投資家なら誰もが知っているファンドですが、たわら全世界株式はそんなファンドあったんだという人も多いと思います。

そして知名度の低さがファンドの規模にも現れてます。

純資産総額
たわらノーロード 全世界株式46億円
eMAXIS Slim 全世界株式9,099億円
基準日は3月24日

一般的にインデックスファンドは、100億円以上の規模があれば安泰といわれてます。

たわら全世界株式はまだその水準まで到達してません。

その点オルカンは、すでに1兆円に迫る巨額のファンドに成長してます。

ファンドの規模を重視すれば、やはりオルカンが最有力になります。

今回の値下げで、たわら全世界株式の成長に期待したいですね。

にしぐち

私も新NISAは、オルカン1本でいいと考えてましたが、今回の発表でその気持ちが揺らいでます。

先進国株式インデックスファンドは最安値に

たわらノーロードシリーズで1番人気の先進国株式も、今回値下げが発表されました。

今回の値下げで信託報酬が税込後で0.1%を切って来ました。(0.09889%)

先進国株式のクラスで0.1%を切るの初めてなので、当然クラス最安値です。

他社のファンドと比べると以下のようになります。

信託報酬
たわらノーロード 先進国株式0.09889%
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.1023%
eMAXIS Slim 先進国株式0.1023%
信託報酬はいずれも税込後

eMAXIS Slim 先進国株式も、純資産額1,000億円を超えた部分の信託報酬が0.09889%なので、実質的な信託報酬は0.1%を切ってきます。

そして先進国株式に関しても、SBI証券の投信マイレージの付与率が他の2つのファンドに比べて優れています。

投信マイレージを加味したコストは以下のようになります。

信託報酬
たわらノーロード 先進国株式0.04889%
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.0641%
eMAXIS Slim 先進国株式0.0658%

SBI証券のサービスに依存しているとはいえ、異次元の安さになってますね。

また、たわら先進国株式は全世界株式と異なり、弱点らしい弱点がありません。

例えば純資産総額の規模も、2,000億円を超えており十分な規模となってます。

たわら先進国株式は、このクラスの最有力候補だと思います。

競争原理が働くのは投資家にとってはありがたい

ここまでたわらシリーズの値下げ、特に全世界株式、先進国株式について書いてきました。

ここ最近のインデックス投資の環境は、Slimシリーズの1強状態に近い状態でした。(一部の米国株式、先進国株式ファンドは健闘してますが)

Slimシリーズのファンドが素晴らしいのは間違いありませんが、各社の競争原理が働かない状況は、投資環境としては健全とはいえません。

今回のたわらシリーズの頑張りは、インデックス投資家としてはありがたいことですね。

にしぐち

来年から始まる新NISAでなんとかシェアを奪いたい、という思いが伝わります。

他の運用会社の頑張りにも期待したいところです。

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