FIRE(セミリタイア)の否定派の意見にも耳を傾けてみる

以前の記事でFIREの種類についてまとめてみました。

　→　FIREの形を把握しておこう

FIREという考え方が市民権を得て現在ブームのようになっています。

そうすると当然否定する意見も出てきます。

否定的な意見を無視してFIREに突き進むのもいいですが、ブームが加熱しているからこそ、あえて反対の意見に触れてみるのも大事かもしれません。

もし否定的な意見に対して、納得できる部分や迷いが生じたらFIREを目指すのをやめる選択肢があってもいいと思います。

FIREへの否定的な意見としては、
・節約ばかりでひもじい
・若いうちは貯蓄より自己投資した方が良い
・FIRE後は暇で何もすることがないのではないか
・今の仕事がツラいなら今すぐやめるべき
この辺りの意見がよくでます。

FIREに対する否定的な意見

FIREに対する否定的な意見には以下のようなものがあります。

節約ばかりでひもじい

これは再現性の高い生活費を抑えてFIREを目指す人に対する批判です。

FIREを目指している人の多くは、日頃の生活費を抑えてその分を投資や貯金に回します。

また生活費も抑えることで、FIRE達成までのハードルを下げます。(総資産が少なくてもFIREができます)

それに対して節約のために好きなものもガマンしたり、貧しい生活をして何が楽しいかわからないという批判があります。

このような批判は価値観の違いとしか言いようがないです。

好きなものをガマンしてといいますが、仕事に縛られない自由な時間が好きだからFIREを目指すわけです。

そしてFIREを目指している人は物欲などが低い人が多いです。

そのため生活費を抑えた生活がツラいという思いをしている人は少ないです。

若いうちは貯蓄より自己投資した方が良い

若い時に貯蓄よりも、自己投資や経験にお金を使った方が良いという意見もあります。

若いうちから貯蓄一辺倒になると、自己投資や経験にお金を回せず経験値の低い大人になってしまう可能性があります。

貯蓄一辺倒を防ぐためには、
・本業だけでなく、副業などに挑戦して自分の可能性を広げてみる
・将来役立ちそうな資格を取得する
・年に何回かは、意図的に旅行や普段利用しないサービスを経験してみる
などお金を有効に使うことを意識したいものです。

FIRE後は暇で何もすることがないのではないか

この批判はフルFIRE、いわゆるリタイア後に全く働かない人に対する批判です。

FIREした後まるで定年後暇を持て余している人みたいになってしまうのではということです。

この意見に対してはFIREをする目的として自由な時間を増やすことにあります。

FIREをして作り出せた自由な時間で、自分のやりたいことを存分にやれば良いと思います。

もし今の時点でやりたいことが特にないのであれば、FIREする前から準備しておくと良いと思います。

・SNSで繋がったゆるい人付き合いをしておく
・会社以外のコミュニティに属しておく
・1人で楽しむことができる趣味を作っておく
・ブログ、SNSなどで自分の意見を発信する
仕事以外のやりがいを見つけておくといいです。

またフルFIREに飽きたらサイドFIREに移行して、適度に仕事をして社会生活を送ることも可能です。

FIREの利点は、経済的自立を背景に自分の立ち位置を自由自在に変更できることです。

今の仕事がツラいなら今すぐやめるべき

FIREをしたいという人の中には、今の仕事がツラいから金融資産を積み上げてリタイアしたいといいます。

それに対してそもそも仕事がツラいなら、無理せず直ぐにやめた方が良いという意見があります。

仕事がツライならすぐやめろという意見に対しては私も賛同する方です。

もちろんツラさの程度にもよりますが、無理がたたって心や体の調子を崩してしまっては意味がありません。

心の病は一度発症してしまうと治すのに時間がかかってしまいます。

FIREを目指すよりも今の職場を離れることを優先するべきです。

FIREを達成している人は自分を貫いている

私自身はブログのタイトルに入れているくせにといわれそうですが、何がなんでもFIREしなければとは考えていないです。

どちらかというとFI(経済的自立)を全力で目指しています。

FIREがブームのようになり知名度が上がると当然批判的な意見が出てきます。

今回あげた意見を聞いて迷いが生じた人もいるかもしれません。

批判的な意見を聞いて迷いが生じた人は、あまりFIREの適性が高くない可能性があります。

なぜならFIRE（セミリタイア）を達成している人は、周りの批判や意見など気にせずに自分の意思を貫いてFIREしている人が多いからです。

否定的な意見を聞いてもびくともしなかった人は、全力でFIREを達成しましょう。