先日リベ大のブログを閲覧したところ、コーストFIREという新しいFIREを知りました。

コーストFIREの概念は、
「退職のための貯蓄をこれ以上続けなくても良い状態」
を指すようです。
具体的には
・老後資金を作るための種銭を貯めた状態
・種銭が貯まっても仕事を辞めない
・種銭が貯まったら収入を全て使って良い
というFIREです。
正直記事を読んだ感想としては、

これはもはやFIREではないだろ
でした。
ただ考え方としては、面白そうなので今回は紹介していきます。
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在約1,700万円ほどを運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
コーストFIREは従来のFIRE像とは異なる

コーストFIREは従来のFIRE像とはだいぶ異なる考え方です。
具体的には、
「退職のための貯蓄をこれ以上続けなくても良い状態」
になれば達成という状態になります。
この退職というのは、早期リタイアではなく従来の定年退職に近い年齢を想定してます。
そのためコーストFIREを達成した時点では、
FIREの頭文字である
・経済的自立
・早期リタイア
どちらも達成してません。
この点でFIREと名乗っていいのか微妙なところではあります。

老後の不安に目処が立つのはいいことですが、FIREと名乗るのはどうかなと思いますね。
ただFIREという言葉を無視すれば、悪くない考え方だと思います。
コーストFIREのメリット

コーストFIREのメリットは、従来のFIREに比べて達成までのハードルが低いことがあげられます。
達成までのハードルが低い
例えば60歳までに、資産3,000万円のアッパーマス層に到達しておきたいと考えた場合、
・投資期間20年
・年利5%
で計算すると、40歳時点で1,100万円を貯められれば目標額に到達します。
(ちなみにリベ大の記事では年利7%で計算してましたが、そうすると800万円で到達です)
(出典:アセットマネジメントOne「資産運用かんたんシミュレーション」
このハードルの低さがコーストFIREの大きな魅力です。
もちろん40歳までに1,000万円弱を貯蓄するのも決して楽な目標ではありません。
しかし従来のFIREに比べれば、はるかにハードルが低い数字です。
無理に節約しなくていい(今浪費していい)
達成までの難易度が低いので、
というメリットがあります。
FIREに否定的な意見として
「今我慢を重ねて貯蓄して何が楽しいの」
というのがありますが、コーストFIREは今も適度に楽しみながら将来に備えるバランスのいい考え方だと思います。
また達成した後は、基本的に生活防衛資金以外に貯蓄をしておく必要がありません。
収入の全てを今の生活や娯楽に費やすことが可能です。
・今の仕事がツラくない
・ある程度将来も安泰な職業についてる
という人にとって、コーストFIRE魅力的な考え方だと思います。
コーストFIREのデメリット

デメリットは、やはり従来のFIREに照らし合わせると資産が不十分な点です。
経済的自立には程遠い状態
コーストFIREは、あくまでも老後資金の種銭を貯めた状態です。
そのため今の段階では経済的自立(FI)の状態はとても達成できてません。

私も経済的自立を重視しているので、正直この概念にはあまり魅力を感じませんでした。
FIREと言いながら仕事をセーブできない
経済的自立も達成してないので、早期リタイアに関しても無理な状態です。
老後の心配をする必要がなくなるだけなので、あくまでも今の生活費はしっかり稼がなければいけません。
これまで通り定年近くまで仕事をこなしたり、転職するにしてもある程度の収入を確保する必要があります。
そのためフルタイムで働くのが嫌で
・サイドFIRE
・バリスタFIRE
を目指している人にとってもあまり魅力を感じないかもしれません。
投資が失敗すると悲惨な状態になる
コーストFIREは投資の種銭が貯まった段階で達成です。
ということは老後の資産を投資によって増やすことが前提になってます。
インデックス投資といえども立派なリスク資産です。
必ずうまくいくわけではありません。
もし想定より年利が低かったり、それこそ元本割れする自体になった場合、老後の資金はかなり頼りないことになります。
私もコーストFIREならすでに達成してる

私は現在インデックス投資で約1,600万円ほどを運用してます。
この資産を
・年利5%
・20年間運用
すると約4,300万円ほどの資産になります。

(ちなみに年利7%なら6,400万円程度まで増えます)
これだけの資産が60歳時点であれば、基本的に老後の心配はほぼないと言って良いでしょう。
今の会社で働き続ければある程度の退職金も期待できるのでさらに盤石です。

コーストFIREなら達成しているといえそうです。
まとめ:やはり経済的自立をしたい

今回は新しいFIRE、コーストFIREについて紹介してきました。
など魅力的な考え方ではあります。
ただ私はFIREで大事な要素なのは経済的自立(FI)だと考えています。
コーストFIREの考え方も面白いと思いますが、経済的自立を目指して引き続き資産形成を頑張っていきます。
関連記事の紹介
従来通りのFIREのパターンをまとめた記事です。

実家暮らしとインデックス投資で2,000万円まで貯めました。

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