最近日本でもFIREという考え方が徐々に認知されてきました。
書店に行けばFIREを目指すために書かれた本が数多くみられますし、YouTubeやブログなどでもFIREへの道のりを説明している動画や記事があふれています。(最近はややブームが落ち着いてきた感がありますが)

私のブログも一応FIREを目指す過程を発信しているブログです
ただ一口にFIREといっても達成後の生活スタイルによっていくつかのパターンに分類することができます。
今回はそんなFIREという考え方についてまとめてみたいと思います。
具体的にはFIRE後の生活水準、労働の有無で分けることができます。
・FIRE後の労働の有無でフルFIRE、サイドFIREと分類できます。
・フルFIREは生活水準でファットFIRE、リーンFIREで分類します。
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在1,300万円弱を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
一口にFIREといっても複数のパターンがある

FIREとはFinancial Independence Retire Earlyの頭文字をとった造語です。
日本語にすると経済的自立を達成して早期リタイアをしようという考えで、アメリカ発祥のムーブメントです。
日本でも話題になり始めており、書店などに行くとFIRE関連の本が並んでいます。

もともと日本でもFIREという言葉が流行る前から、セミリタイアと称して早期に仕事をやめる人たちが一部にいました。
従来の早期リタイアはファットFIREと呼ばれる
従来の早期リタイアのイメージは、
といった多額の資産をもとに、悠々自適な早期リタイア生活を送るイメージを持っていると思います。
資産がたっぷりあるので生活水準も高いまま、豊かなリタイア生活を送れます。

多くの資産を株式や不動産に投資することで、多額の不労収入を得ているイメージがありますね。
高い生活水準でリタイア生活することをファットFIREと呼びます。
たっぷり生活費を使えるのでファット(太っちょ)といいます。
現在流行っているファイアはリーンFIREと呼ばれる
それに対して最近のFIREムーブメントは、従来の早期リタイア像とは少々異なります。
生活費を抑えるために無駄な支出を抑え、その分の余剰資金を堅実な投資に回しリスク資産を増やしていきます。

私はインデックス投資1本ですが、個別株投資、不動産投資をメインにしている人もいます
堅実に投資を続けていき、投資に回したリスク資産から得られるリターンで、年間の生活費がまかなえるようになるとFIRE達成です。
ファットFIREと異なり年間の生活費はかなり抑えているので、その分リスク資産も少なくて済みます。
そしてFIRE後も節約生活で身につけた習慣で生活費を抑えていきます。
このような生活費を抑えたFIREをリーンFIREといいます。
リーン(Lean)とは無駄がない、引き締まっているという意味です。
インデックス投資だとどのくらいの資産が必要か
例えば年間の生活費が300万円で済む人の場合インデックス投資だと、どのくらいの資産が必要でしょうか。
インデックス投資には、4%ルールという出口戦略があります。
4%ルールとはインデックスファンドを毎年4%ずつ定率で取り崩していっても、過去の統計からは資産が減少しないというものです。

リーンFIREを目指す人はさらに生活費を切り詰めて必要な資産を減らすことも考えなければいけません
フルFIREが困難ならサイドFIREが現実的

ここまで説明してきたFIREは、フルFIREと呼ばれリタイア後は一切働かないで済むスタイルです。
ただフルFIREだと仮にリーンFIREでも、かなりの資産を用意しなければならず、平均的な収入の人では達成までかなりの時間がかかります。
そこでFIRE後も無理のない範囲で働いて収入を得るサイドFIREという考え方があります。
先ほどの生活費が300万円かかる人の場合、半分の150万円を労働や副業などで稼ぐことができれば、不労所得を得るための金融資産は半分ですみます。
その分FIREを達成するまでの時間も短く済むので、若くしてFIREを達成できます。
もともと日本でも一部の人たちの間でセミリタイアと呼んで実行している人たちがいます。
セミリタイア関連のブログを読むとかなり生活費を抑えて早期にセミリタイアを達成しています。
自分の考えに合わせてFIREを達成しよう

FIREの最大の利点は経済的自立(FI)を達成したことで会社に縛られないで済むことです。
自分の生活スタイルやFIRE後に何をしたいかを考えて、自分ができそうなFIREを目指しましょう。

私もFIREよりもFIを重視して行動を起こしています。
会社を辞めても問題ない状態でいるのは精神的安定につながります。