始め方や考え方、著者の運用実績などインデックス投資まとめ

【米国、全世界株以外の選択肢】先進国株式のみでインデックス投資

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現在インデックス投資で人気の手法が以下を対象にした投資だと思います。
・米国株式(主にS&P500に連動した投資信託)
・全世界株式(日本、先進国、新興国に広く分散投資)

代表的な投資信託として、eMAXIS Slimシリーズの米国株式(S&P500)、全世界株式(オール・カントリー)(通称オルカン)がそれぞれ該当します。

実際にどちらか1本でインデックス投資を完結させている、または両方を積み立てているという人も多いですね。

にしぐち

私も今から投資を始めるなら、オルカン1本で完結させます。

しかし今回は第3の方法として、先進国株式のみという選択肢を解説していきます。

アメリカ集中投資は嫌、でも新興国への投資もハイリスクで怖いという考えを持つ投資家は、先進国株式のみで投資をした方が良いです。

先進国株式に連動したインデックスファンドに投資をすると、以下のようなポートフォリオになります。
・米国以外の先進国に投資するので分散が効く
・全世界株式と違って新興国に投資しない


ただし日本を除いた形の投資になります。

日本株にも投資したい場合は、TOPIX日経平均に連動したインデックスファンドを別に購入する必要があります。

目次

この記事の著者

にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在2,400万円の資産を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています

米国株式、全世界株式への投資がインデックス投資の主流

現在インデックス投資は、以下の地域に投資する手法が人気です。

米国株式…文字通り100%アメリカの株式に投資
米国企業を代表する約500社で構成されている指数、S&P500は米国市場の約80%の時価総額を占める

全世界株式…人気のオルカンがベンチマークしている指数では以下の配分(2023年9月末時点)
・先進国83.8%(米国株式だけで62.3%)
・日本5.5%
新興国10.7%

実際に新NISAへの資金流入も、eMAXIS Slimシリーズのオルカンが1位、S&P500が2位となっています。

先進国株式のみに投資する選択肢

多くのインデックス投資家が全世界株式や米国株式に投資しているのは事実です。

ただし、以下のような考えを持つ投資家も中にはいるのではないでしょうか。

アメリカへの集中投資も、新興国への投資も、リスクが高くてちゅうちょする

こういう考えを持つ人にオススメなのが、先進国株式を対象にしたインデックスファンドです。

先進国株式インデックスは、日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資結果を目指します。
資産構成は日本を除く先進国22カ国です。(アメリカ1カ国で70%以上を占める)

先進国株式に投資をする場合、以下の利点があります。

アメリカ一辺倒にならない

先進国株式も米国株式が7割以上を占めるので、アメリカの影響が強いのは事実です。

それでも100%アメリカに依存するよりも、分散が効いているのでリスクの軽減につながります。

米国株式への依存度の高さは米国株式>先進国株式>全世界株式の順になります。

にしぐち

インデックス投資の基本は長期、分散、低コストなので、少しでも分散できていた方がいいと私は考えます。

新興国に投資するリスクを負わない

一般に新興国への投資は、ハイリスク・ハイリターンといわれています。

新興国は先進国に比べて以下の点が不安定です。
・政治
・経済
・社会情勢

実際にウクライナへの侵略戦争の影響で、ロシアの株式は全世界株式から除外される事態になりました。

幸いロシアの株式比率が新興国の中でも低かったので影響は少なかったですが、新興国への投資のリスク(カントリーリスク)を改めて思い知らされる出来事でした。

そして新興国株式で、大きなウェイトを占めるのが中国と台湾です。(新興国株式の4割以上)

仮に中国と台湾が衝突するようなことになれば、新興国株式は大きなダメージを負う可能性があります。

先進国株式なら新興国への投資がないので、これらのリスクを直接負う必要がありません。(実際に中国が問題を起こせば、先進国株式もタダでは済まないと思いますが)

他にも中国の会社が共産党ファーストである点に不安を感じている人も、手を出しづらいと思います。

オススメの先進国株式インデックスファンド

「先進国株式の利点はわかった。それじゃあ、どのファンドを買えばいいの?」

一口に先進国株式インデックスファンドといっても、たくさん種類があって、どのファンドを買えばいいか迷うかもしれません。

にしぐち

米国株式、全世界株式が流行する前は、先進国株式が主流でした。
そのため多くのファンドが存在します。

先進国株式インデックスファンドを購入する場合は、以下の3つの中から選択するのをオススメします。

純資産総額信託報酬
ニッセイ外国株式インデックスファンド7,610億円0.09889%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス8,113億円0.09889%
たわらノーロード 先進国株式6,603億円0.09889%
純資産額、信託報酬は10月11日現在

3つのファンドいずれも十分な純資産額です。

インデックスファンドは純資産総額が100億円を超えていれば安定した運用を期待できます。

また信託報酬も横並びなので、どのファンドを選んでも大きな違いはないでしょう。

ただしSBI証券で投資をしている人には、たわらノーロード先進国株式をオススメします。

理由はSBI証券で行われている投信マイレージというサービスにあります。

投信マイレージとは、保有している投資信託の残高に応じてポイントが付与されるサービスです。

このサービスがたわら先進国株式は、他の2つのファンドより優れています。

 → 投信マイレージサービスポイント付与率一覧

日本株にも投資すると、より分散できてベター

先進国株式には日本株が含まれていません。(100%外国株式ファンドになります)

とにかくシンプルに運用したいなら、先進国株式1本でもOKです。

ただ日本株が、他の先進国に比べて特別劣っているというわけではありません。

分散投資という観点からは、リスク資産の一部を日本株に投資した方がより好ましいです。

その際には、TOPIXに連動したインデックスファンドを購入してポートフォリオを調整しましょう。

にしぐち

個人的には日本も含んだ先進国株式インデックスファンドがあれば、投資する候補にしてもいいなと思っています。

2024年10月追記
10月25日からにeMAXIS Slim先進国株式(含む日本)が設定されます。
順調に純資産額が伸びるようであれば、有力な選択肢になると思います。

まとめ:なるべくシンプルに投資を済ませる

今回は米国株式、全世界株式だけでなく、先進国株式に投資する選択肢もあるよということを説明してきました。

先進国株式に投資した方がいいのは、以下の考えを持つ人です。

・アメリカへの集中投資は嫌
・新興国への投資はハイリスク

このような考えを持つ人は、先進国株式への投資が1番しっくりくるでしょう。

私はインデックス投資はシンプルに済ませたほうがいいと考えています。

そのため以下の3パターンのどれかで、インデックス投資を完結することをオススメします。

・米国株式
・全世界株式
・先進国株式

先進国株式に関しては、日本株と合わせると2つのファンドになりますが、それでもシンプルな構成です。

新NISAでも購入するファンドを絞った方が管理が楽です。

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