現在インデックス投資で人気の投資方法が、
・米国株式(主にS&P500に連動した投資信託)
・全世界株式 (日本、先進国、新興国に広く分散投資)
の2パターンに投資する方法です。
代表的な投資信託として、eMAXIS Slimシリーズの米国株式とオール・カントリー(オルカン)がそれぞれ該当します。
実際にこのどちらか1本でインデックス投資を完結させている、または両方を積み立てている人も多いですね。

私も今から投資を始めるなら、オルカン1本で完結させます。

しかし今回はこの2つのファンドに投資する以外の方法として、先進国株式のみという選択肢を提案したいと思います。
先進国株式のみに投資した方がいいのは、以下の考え方を持つ投資家です。
・アメリカ集中投資は嫌
・でも新興国への投資もハイリスクで怖い
先進国株式に連動したインデックスファンドに投資をすると、
・米国以外の先進国に投資するので分散が効く
・全世界株式と違って新興国に投資しない
というポートフォリオになります。
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在約1,700万円ほどを運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
米国株式、全世界株式のファンドがインデックス投資の主流

現在インデックス投資で人気の投資方法が、米国株式(S&P500)か全世界株式に連動した投資信託に投資する方法です。
このうち米国株式は文字通り100%アメリカの株式に投資する投資信託です。
そして全世界株式は先進国、日本、新興国に分散投資する投資信託となります。
現在多くのインデックス投資家がこのどちらか、あるいは両方のファンドを積立投資しています。
先進国株式のみに投資する選択肢
ただ以下のような考えを持つ投資家も中にはいるのではないでしょうか。
「アメリカへの集中投資は怖い、だけど新興国への投資もハイリスクで怖い」
こういう考えを持つ人には、先進国株式インデックスファンドに投資することをおすすめします。
先進国株式に投資をする場合、以下の利点があります。
アメリカ一辺倒にならない

先進国株式もアメリカの株式が7割以上を占めるので、アメリカの影響が強いのは事実です。
それでも100%アメリカに依存するよりも、分散が効いているのでリスクの軽減につながります。

インデックス投資の基本は長期、分散、低コストなので、少しでも分散できていた方がいいと私は考えます。
新興国に投資するリスクを負わない

一般に新興国への投資は、ハイリスクハイリターンといわれています。
新興国は先進国に比べて以下の点で不安定なことが多いです。
・政治
・経済
・社会情勢
実際に去年から続くロシアのウクライナへの侵略戦争の影響で、ロシアの株式は全世界株式から除外される事態になりました。
幸いロシアの株式比率が新興国の中でも低かったので影響は少なかったですが、新興国への投資のリスク(カントリーリスク)を改めて思い知らされる出来事でした。
そして新興国株式で、大きなウェイトを占めるのが中国と台湾です。(この2つで新興国株式の4割以上を占めます)
あってはならないことだとは思いますが、中国と台湾が衝突するようなことになれば、新興国株式市場はロシアの戦争よりも大きなダメージを負うことになります。
先進国株式なら新興国への投資がないので、これらのリスクを直接負う必要がありません。(実際に中国が問題を起こせば、先進国株式もタダでは済まないと思いますが)

他にも中国の会社が中国共産党>株主である点に不安を感じている人も、新興国株式に手を出しづらいと思います。
オススメの先進国株式インデックスファンド

「先進国株式の利点はわかった。それじゃあ、どのファンドを買えばいいの?」
一口に先進国株式インデックスファンドといっても、たくさんに種類があってどのファンドを買えばいいか迷うと思います。

米国株式、全世界株式がはやる前は、先進国株式が主流の投資先だったため、多くのファンドが存在します。
先進国株式インデックスファンドを購入する場合は、以下の3つの中から選択するのをオススメします。
純資産額 | 信託報酬 | |
---|---|---|
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 4160億円 | 0.1023% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 3746億円 | 0.1023% |
たわらノーロード 先進国株式 | 2442億円 | 0.10989% |
このうちニッセイとSlimのインデックスファンドは、純資産額、信託報酬共に互角なのでどちらを選んでも大きな違いはないです。
この2つのファンドは先日結果発表があった、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2022でそれぞれ2位と5位に入っている、多くのインデックス投資家に認められているファンドです。
それに対してたわら先進国株式は、他の2つのファンドに比べるとわずかに信託報酬、つまりコストが高いです。
一見すると他の2つのファンドに劣っているように見えますが、SBI証券で投資をする場合は話が変わります。
SBI証券では投信マイレージという、保有している投資信託の残高に応じてポイントが付与されるサービスがあります。
もし日本株にも投資したい場合は・・・

先進国株式には日本株が含まれていません。(100%外国株式ファンドになります)
とにかくシンプルに運用したいなら、先進国株式1本でOKです。(これでも十分に分散が効いています)
ただ日本株が、他の先進国に比べて特別劣っているというわけではありません。
分散投資という観点からは、リスク資産の一部を日本株に投資した方がより好ましいです。

個人的には日本も含んだ先進国株式インデックスファンドがあれば、投資する候補にしてもいいなと思っています。

まとめ:なるべくシンプルに投資を済ませる

今回は米国株式、全世界株式だけでなく、先進国株式に投資する選択肢もあるよということを説明してきました。
繰り返しになりますが、先進国株式に投資した方がいいのは、以下の考えを持つ人です。
・アメリカ集中投資は嫌
・でも新興国への投資もハイリスクで怖い
このような考えを持つ人は、米国株式や全世界株式に投資するよりもしっくりくると思います。
私はインデックス投資に関して、極力シンプルに済ませたほうがいいと考えています。
そのため以下の3パターンのどれかで、インデックス投資を済ませるのが無難だと考えています。
・米国株式
・全世界株式
・先進国株式
先進国株式に関しては、もしTOPIXを足してしまうと1本で管理することができませんが、2本で済むならシンプルな構成のうちに入ると思います。
なるべく購入するファンドの数を減らしてシンプルに投資をすることを心がけましょう。


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