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全世界株式はオルカン、日本除く、どちらが良い?【インデックス投資】

現在インデックス投資は、
・米国株式への集中投資(VTIやS&P500)
・全世界株式への投資

の2つのパターンが主流になっています。

米国株への投資に関しては、文字通りアメリカへの集中投資です。
なので今回の話題について、考える必要はありません。

一方で全世界株式は、代表的なインデックスファンドのブランド「eMAXIS Slimシリーズ」に、
・オール・カントリー
・除く日本
の2つがあります。

オール・カントリー(オルカン)は文字通り、
・日本
・先進国
・新興国

に幅広く分散したインデックスファンドです。

除く日本は、
・日本を除く先進国
・新興国

に投資するので100%外国株式のファンドです。

除く日本の需要としては、
①日本の配分を自分でコントロールしたい人(オルカンは5%程度)
②日本の部分を個別株で投資してる人
③日本に投資したくない人

にあります。

①の人は「オルカンだと外国株式の配分が多すぎる」などの理由で、自分自身でTOPIXに連動したインデックスファンドなどを購入して日本株の配分を増やしたいなどの考えがありそうです。

②の人は個別株で日本にすでに投資しているので、インデックス投資は外国株式のみで内外のバランスを取る意図があります。

そして③の日本に投資したくない人は、以下の理由で日本株を除外しているようです。

・日本は低成長なので、株価もこれから先の成長が見込めない
・日本で働いて賃金を円でもらっているので、リスク資産は海外だけで分散した方が良い

果たして全世界株式インデックスファンドに投資する場合、日本株は不要なのでしょうか。

結論を言えば、日本株の成長が全く見込めない確信がない限りは除く必要はありません。

日本株を除く必要がない理由は以下の通りです。

・日本の低成長は株価に織り込み済み
・日本株の上昇率は他の国に劣っていない
・オルカン内の日本株割合が、そもそも少ないのでほとんど差がない

今回の記事では日本を含む全世界株式を、オルカンとして説明します。
実際には他社のファンドにも、全世界株式を対象にしたファンドが多くあります。

目次

この記事の著者

にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在約1,700万円ほどを運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています

日本の低成長は株価に織り込まれている

日本はすでに本格的な人口減少状態に突入してます。

当然労働人口も減りますし、国内での消費活動も縮小するので、低成長が続くのは誰でも予想できる未来です。

多くの投資家もそのことは理解して、日本の市場に投資しています。

そのため現在の日本の株式市場の株価はすでに、日本の低成長を織り込んだ上での株価になっています。

もし日本が予想通り低成長が続いても、リスクを取ったなりに株価は上がっていきますし、逆にプラスの要因が起きれば株価は大きく上がるはずです。

ちなみに低成長な国に投資しても大丈夫な理由は、インデックス投資について書かれている新書「ほったらかし投資術」で詳しく解説されてます。

日本株の上昇が特別劣っているわけではない

ここ10年の株価の上昇に関して、日本株は好調だった米国株を除けば、他の国に負けてません。

もっといえば米国株も好調だったGAFAMを除けば、日本とほとんど同じ上昇率でした。

事務局説明資料(スタートアップについて) 経済産業制作局

低成長でオワコンといわれている日本もしっかりと株価は上がっています。

過去の成績が将来を保証するわけではないですが、日本の株価が今後も上昇していくことを、期待することは悪い判断ではないと思います。

全世界株式インデックスファンドの日本株の割合が少ない

次は「日本で働いて賃金を円でもらっているので、リスク資産への投資は外国株だけでいい」という考えについてです。

この考えは、

自分が日本で働いて円を稼いでいる、だからリスク資産には外貨を稼いでもらいたい。
(そうすることで通貨のバランスを取りたい
)

という考えに基づいていると思います。

ただオルカンの購入に関しては、そこまで神経質に考える必要はありません。

理由は、現在日本株がオルカンの中に1割以下の比率しか入っていないからです。(現在は5〜6%ほど)

他の国の成長と円安が相まって、世界での日本の存在感は残念ながら低下しています。

なので数%の問題でわざわざ悩んでも仕方がないです。

そのくらいの微差を受け入れて淡々と投資をした方が長期投資は成功すると思います。

オルカンの方が人気でファンドとして成長する

これは投資対象の問題ではなく、オルカン除く日本のファンドの成長度合いの違いに関することです。

オール・カントリーは「オルカン」の愛称があるように、多くのインデックス投資家に人気のファンドです。

実際に多くの投資家が積立設定しており、2023年5月現在で純資産額が1兆円を超える巨額のファンドになっています。

一方で除く日本は、2,400億円程度の純資産額となっています。

来年以降新NISAが始まることで、より人気のファンドに資金が集中する可能性が高いです。
なので今後もこの差は開いていくことでしょう。

2つのファンドの性質がほとんど同じなら、素直に人気のファンドを積み立てた方がいいです。

にしぐち

ただ除く日本の2,400億円も、十分大きな規模なので、正直いうとあまり神経質に考える問題ではないです。

悩んでいるならとにかく分散しよう

ここまで日本株を含んだ全世界株式、オルカンへの投資の方が無難だということを説明しました。

・日本の低成長は株価に織り込み済み
・日本株の上昇率は他の国に劣っていない
・オルカン内の日本株割合が、そもそも少ないのでほとんど差がない

またファンドの規模なども、今後オルカンの方が成長していく可能性が高いです。

現状では日本株を除かなければいけない理由は特にありません。

それならばインデックス投資の基本である、
・長期
・分散
・低コスト

を忠実に守るためにオルカンを選びたいです。

日本を含んだ全世界への分散投資の方が、よりリスクを抑える形になるはずです。

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