去年の年末に発表された新NISAがよくできた制度だと話題ですね。
確かに非課税限度額の拡充や口座開設期間の恒久化など、投資家にとってありがたい制度に改良されています。
また従来の制度に比べて年間の投資額も増えており、最大360万円投資することが可能です。
ただし我々のような庶民にとって、毎月30万円ずつ(年初一括360万でもいいですが)投資できる人は、かなりの少数派ではないでしょうか。
そのためインデックス投資家の中には今年は投資金額を抑えて、来年から始まる新NISAに向けて資金を残しておくべきではないかと考えている人もいるかもしれません。
今年はつみたてNISAのみにして、投資資金を残しておこうと考えている人もいるのではないでしょうか
しかしリスクを取ることができる余剰資金があるのに、投資に回さないのは機会損失になりもったいないです。
インデックス投資家の方針としては、今年も昨年までと同じ金額を積立投資するのがベストです。
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor
経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在2,200万円の資産を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
2024年から新NISAがスタート
2024年から今までのNISAとは別の制度として、新NISAがスタートします。
詳しくは以前書いた記事にまとめていますが、今までのNISAに比べてかなり使いやすく、投資家想いの制度になっています。
年間の投資枠360万円を使い切るのは大変
新NISAでは非課税限度額が1800万円、年間の投資枠が360万円とどちらも大幅に拡充されています。
新NISAのもとで最適解となるのは、年間360万円の投資枠をフルに使い切って、5年間で1,800万円投資してしまうことです。
少しでも長い時間、非課税の枠にインデックスファンドを置いておくのが合理的になります。
ただ現実的に月平均30万円も投資に回すことができる人はほとんどいないと思います。
多くの人は今まで通り、毎月自分が回すことができる余剰資金で積立投資を継続していくことになるはずです。
新NISAのために資金を取っておくのがもったいない理由
来年から新NISAが始まることがわかっている状態だと、以下のような意見があると思います。
「少しでも早く新NISAの枠を埋めるべきなら、今年は積立投資の額を抑えて来年に回せばいいのでは」
しかしこの考えは機会損失してしまうもったいない方法です。
もし今年株価が上がったとしたら、本来投資に回していた金額分プラスのリターンを取り逃がしてしまいます。
今年マイナスになったら損ではないか
もちろんマイナスになる可能性もあります。
しかしインデックス投資は上げ下げ全てに付き合って、トータルで+5%ぐらいを期待して投資する方法です。
そして今年の株価の推移は我々凡人にはわかりません。
だからこそプラスになることを期待して少しでも早く、そして多くの資金をインデックス投資に回すのが合理的な戦略になります。
来年以降は課税口座のファンドを売ってでもNISA口座を使い切る
2024年以降、360万円に届かない分は、課税口座で保有するファンドを売ってでも使い切るのが最適解ではあります。
私も来年以降は今までと同じ金額の積立投資を継続しつつ、今まで投資していたファンドを売却して新NISAの枠を使い切る予定です。
ただこの話はあくまでも課税口座でまとまった金額を投資している人向けの話です。
リスクをとりすぎてまで無理に枠を使い切る必要はありません。
まとめ:今年も昨年までと同じスタンスでOK
今回伝えたかったことは、今年もとにかく今まで通りの積立投資を継続しようという話です。
去年までハイペースで積立ていた人も、従来のつみたてNISAの枠で十分だった人も、今までのペースを崩さずにコツコツ投資を継続しましょう。
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