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【新NISA】最速で埋めるか、リスク許容度を優先するべきか

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新NISAがスタートして1ヶ月半が経過しました。

新NISAはこれまでの一般NISA、つみたてNISAよりも優れた神制度です。
・年間投資枠は360万円(うちつみたて投資枠は120万円)
・口座開設期間の恒久化
・非課税保有期間の無期限化
・非課税保有限度額は1,800万円

この新NISAですが合理的に考えれば、少しでも早く全ての枠を利用して非課税のメリットを享受するべきです。

年間360万円の投資を5年間継続して、最速で埋めるのが合理的です。

ただ1年で360万円という数字は庶民にはかなり大きい数字です。

実際に最速で投資できる人はかなりの少数派だと思います。

またなんとか5年で埋め切ったとしても、かなりハイリスクな資産構成になりそうです。
(資産の大部分がリスク資産状態)

もしその状態で大暴落が来た時に、資産の大幅な目減りに耐えられるでしょうか。

相場の調子がいい今こそ、自分のリスク許容度についてしっかり考えてみましょう。

今回はリスク許容度の考え方として、資産が大幅に減っても

「夜、安心して眠ることができるか」

という考え方について記事にしていきます。

目次

この記事の著者

にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在2,000万円の資産を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています

新NISAは最速で枠を埋めるのが合理的である

改めて新NISAは、
・年間投資枠は360万円
・口座開設期間の恒久化
・非課税保有期間の無期限化
・非課税保有限度額は1,800万円

というお得な制度となってます。

得られた利益に税金が課せられないというのは非常に強力です。

税金がかからないというのは、ファンド内で配当金を再投資してくれる投資信託ではなかなか実感しづらいかもしれません。
ただ売却時に含み益を税金で取られないというのは素晴らしいことです。

複利の力を最大限に活かすには長期投資を行わなければいけません。

そのため新NISAにおいて最も合理的なのは、少しでも早く1,800万円の非課税枠を埋め切ってほったらかしすることです。

つまり360万円×5年間で枠を使い切るのが合理的です。

最速で枠を埋めようとするとリスクを取りすぎる恐れがある

しかし最速で埋めようとすると、年間で360万円を投資しなければいけません。

これは月平均30万円を積み立てる計算です。

毎月の余剰資金が30万円もある人はかなりの少数派だと思います。

また月30万円ペースで積立投資ができる人も、5年後にはリスク資産の割合が大きく増えたハイリスクな資産構成になっているでしょう。

例えば現在リスク資産と無リスク資産の割合が7対3で資産を保有している場合、1,800万円の枠を埋めた時に、無リスク資産を約770万円増やさないと割合を維持できません。
そのため5年で2,600万円近くを用意する必要があります。

今の株高の状況ならリスク資産の割合を大幅に増やしても、問題なく感じるかもしれません。

しかしリーマンショック級の暴落が発生した時、果たして投資を継続することができるでしょうか。

リーマンショック時は円高の影響もあって、海外の資産は半分以下に減少しました。

長期投資で大事なことは、自分のリスク許容度をしっかり把握して、どんな相場でも投資をやめないことです。

判断基準として「夜、安心して眠れるかどうか」

リスク許容度の把握は暴落が来てからでは遅いです。

現在のような調子が良い時に把握しておきましょう。

自分のリスク許容度を測る上で、1つ判断基準があります。

それが

夜安心して眠れるかどうか」

というポイントです。

これは投資やお金について書かれた名著、
・ウォール街のランダムウォーカー
・サイコロジー・オブ・マネー
などでもお金の管理をする際に考慮するポイントとして書かれています。

実際に暴落が発生している局面で、ドキドキしたり、不安になって満足に眠れない状態はリスクのとりすぎです。

今保有している資産が半分以下になってもぐっすり眠れそうでしょうか。

想像してみて不安に襲われるようなら、リスクの取りすぎです。

無リスク資産の割合を増やして、リスクを低減させましょう。

例えば1,000万円の資産が、
・リスク資産100%だった場合、1,000万円から500万円に減少
・リスク資産50%と無リスク資産50%の場合、1,000万円から750万円に減少

という具合に減少幅が減ります。

リスク許容度が低い人は、新NISAを最速で埋めるよりも長期投資できるようにリスクコントロールすることが大事だと思います。

著者はどうするか

私はこれまでの考え通り、基本的には最速で枠を埋めるつもりです。

幸い特定口座で投資しているインデックスファンドがかなりの額になっていたので、
特定口座のファンドを売却

新NISAの枠で買い直す
と従来の積立投資を併用すれば、リスクを上げることなく枠を埋められる予定です。

ある程度まとまった金額を特定口座で運用している人は、この方法で枠を埋めることが可能だと思います。

何より大事なのは投資を継続できること

今回は新NISAは最速で埋めるのが合理的だけどリスクを取りすぎには注意が必要。

そしてリスク許容度を測るポイントとして

「夜、安心して眠ることができるか」

について書いてきました。

来年から始まる新NISAを最速で埋めようと気合が入っている投資家も多いと思います。

考え方としてはとても合理的です。

ただそれを実行するとリスクの取りすぎの可能性があります。

現実的にはリスク許容度を考えながら、無理のないペースで投資を継続するのが良いでしょう。
長期投資で大事なことは、とにかく投資を継続することです。

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