過去の記事でも説明していますが、新NISAの最適解は最速の5年間で枠を使い切ることです。

私はこれまで通りのペースで積立投資を継続しながら、今まで特定口座で投資していたファンドを売却してでも、新NISAの枠を使い切るつもりでいます。
(特定口座のファンドを、税制で有利なNISAの口座に移していくイメージです)
ただ積立投資のペースは無理のない範囲でできそうですが、新NISAの枠を使い切った後、リスク資産の割合がかなり多い状態になってるはずです。

無リスク資産が増えていないなか、リスク資産だけ2,000万円を超える状態になっていると思われます。
リスク資産の割合が大きければ、暴落などがあった時、金融資産を大きく減らしてしまいます。
インデックス投資は勝率が極めて高い投資方法ですが、暴落で狼狽売りをしてしまっては損をしてしまいます。
大事なことは、どんな相場でも市場にとどまることです。
投資で大きな損失が出た時に市場に留まるためにも、一定の割合で無リスク資産を保有しておいた方が精神的に安定はします。

今回は新NISAの枠を使い切った後、
・積立投資のペースをどうするか
・無リスク資産を増やすべきか
を考えてみます。
具体的に新NISAの枠を使い切った後は、
・引き続き今までと同じペースで積立投資を続ける
・積立投資のペースを落として無リスク資産を増やす
の2つのパターンを想定します。
またFIREを達成してリスク許容度が減った場合についても少し考えました。
この記事の著者
にしぐち @13bluecolor

経済的自立を目指して2017年からインデックス投資を開始
現在1,300万円弱を運用中
このブログでは主にインデックス投資と生活改善についての情報を発信しています
非課税口座をフル活用すると、2,000万円超の金額を運用できる

まだ来年の話なのでかなり気が早いですが、2024年から新NISAがスタートします。
新NISAの非課税保有限度額は、1,800万円とかなり大きな金額になってます。
そのため従来のNISA、つみたてNISAやiDeCoなどを合わせるとかなりの金額を非課税口座で運用することができます。
私の場合、
・新NISA•••1,800万円
・つみたてNISA•••240万円
・iDeCo•••約200万円
と、2,000万円を超える額を非課税で運用できることになります。
これだけまとまった金額をリスク資産に投資した場合、無リスク資産もしっかりと確保し用とすれば、かなりの資産額が必要になります。
例えばリスク資産と無リスク資産を1:1で保有するとなると、4000万円以上の金融資産を保有することになります。
これだけの金額を確保できる投資家は少ないと思います。

純金融資産額がアッパーマス層に入ってますし、準富裕層もみえてくる数字です。
そのため多くの投資家は、新NISAの枠を使い切った時点で、リスク資産の割合が高くなってる状態と推測できます。
もしリスク資産の割合が高い状態で株価の暴落に遭遇した場合に、平静を保って投資を継続できるか不安なところがあります。
このような状態のまま投資を継続して大丈夫なのか、きちんと考えた方がいいかもしれません。
新NISAの枠を使い切った後、投資のペースをどうするか
新NISAの枠を使い切った後、毎月投資に充てていた資金をどうするか、以下のパターンを考えてみます。

人それぞれリスクに対する考えは違います。
自分なりに大丈夫かしっかり考えてみましょう。
1.引き続き同じペースで積立続ける
新NISAの枠を最短で使い切った時、私は40代半ばになってます。
ただ年齢的にもまだまだ働き盛りといっても問題ありません。
また私の勤めてる会社は年功序列なので、(会社の業績が悪化しなければ)確実に収入は増えていきます。

40歳になった時点で介護保険料が引かれるようになるので、一旦手取りは減ってしまいますが・・・
生活コストを上げなければ、貯蓄に回すことができる余剰資金は増えていくでしょう。
そのためリスク資産が大きく目減りしても挽回することができる、リスク許容度が高い状態とみてもいいかもしれません。
今まで通りのペースで積立投資を続けて、残りの余剰資金を無リスク資産に回すという考えもありだと思います。
2.積立のペースを落として無リスク資産を増やす
リスク許容度が高いといっても、リーマンショックのような暴落を経験していない以上無理は禁物です。
資産が大きく減ることを想像するのは可能ですが、実際に経験してみないとわからない部分もあります。
インデックス投資を継続するためにも、自分が考えるよりも安全サイドにポジションをとっておくのが無難なのかもしれません。
その場合、新NISAの枠を使い切った後はいったん積立投資のペースを落として、無リスク資産を増やすことになります。

例えば積立の金額を半分に減らすして、その分を無リスク資産に振り分けるなどが考えられます。
サイドFIREならリスク資産の割合はより慎重に

・相場が好調でリスク資産が大幅に増えている
・ブログが当たって副業がうまくいっている
・本業の状態が今と変わってしまった(収入や働きやすさなど)
以上の状態になった場合、サイドFIREという選択肢もいいかもしれません。
安定した立場を手放すということは、リスク許容度が下がった状態です。

一生安泰という時代ではもうありませんが、まだまだ正社員という立場は安心感があります。
サイドFIRE後の収入がどの程度かはわかりませんが、余剰資金がある場合でも積立投資をほぼ止めて、無リスク資産を増やした方がいいかもしれません。
まとめ:市場にとどまるために余裕を持った方がいいかも

ここまで新NISAの枠を使い切った後の戦略について考えてきました。
具体的に、
・引き続き今までと同じペースで積立投資を続ける
・積立投資のペースを落として無リスク資産を増やす
の2つのパターンを考えてます。
5年で1,800万という数字はハードルが高いですが、新NISAは最速で使い切るのが合理的です。

そのため、私は枠を使い切るまでは、多少無理をしてでもリスク資産に投資していくつもりです。
ただ、インデックス投資で大事なのは市場にとどまることです。
暴落で嫌気がさして投資を辞めてしまっては意味がありません。
余裕を持つためにも、枠を使い切った後は積立のペースを一旦落として、無リスク資産を増やしていく方がいいかもしれません。

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